犬の病気
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水頭症
チワワ、ペキニーズ、ヨークシャ・テリア、ボストン・テリアなどの犬種に多く発症する意識障害や運動障害、視力障害などを起こす病気です。
脳内に脳脊髄液が異常に貯留した状態になってしまうもので、先天性水頭症と後天性水頭症があります。先天性水頭症は脳脊髄液が流れる場所の奇形や閉塞が原因と考えられます。
後天性水頭症は腫瘍や炎症が原因となり、進行性の場合が多いと考えられます。
椎間板ヘルニア
ダックスフント、ビーグル、シーズー、ペキニーズなどの犬種に発生が多く見られます。脊椎間の椎間板に変性が生じ、その内容物が神経を圧迫するために起きる神経症状です。歩行が困難になり、自力での排尿や排便ができなくなることもあります。
僧房弁閉鎖不全症
左心房と左心室の間にある僧房弁が、変性により完全に閉鎖できずに左心室から左心房へ血液が逆流する状態です。すべての犬種に見られますが、特にマルチーズ、シーズー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどに多く発症します。
最初は無症状ですが、進行するにつれて咳をし始め、運動時に疲れやすくなります。さらに症状が進行すると、チアノーゼ（舌が紫色）になり肺水腫を起こし、放置すると呼吸困難により死亡します。
初期の段階から薬を与えることにより症状の進行を緩やかにできます。
歯周病
主な原因は歯垢です。歯垢は唾液中のカルシウムが沈着して歯石になります。歯垢や歯石を放置しておくと、歯周炎を起こし歯肉が腫れ、歯周ポケットが深くなります。そこに歯垢が溜まりさらに溝が深くなっていきます。その結果、歯槽骨が溶けて歯が抜けてしまいます。また、頬に膿瘍を形成することもあります。
固いものが食べられないだけではなく、痛みのため口の周りを触られることを嫌がるようになります。治療方法は、歯垢と歯石を除去して適切な抗生剤を投与することです。